【新庄一人旅】一茶庵 支店|元祖とりもつラーメンを食べてきました!【山形県】

一茶庵 支店 山形県

山形県新庄市。

この雪深い街には、「愛をとりもつラーメン」というキャッチフレーズとともに、全国のラーメンマニアを魅了し続ける名物があります。

それが「とりもつラーメン」

「ラーメン」と聞くと、豚骨や醤油を想像する人が多いかもしれません。

しかし、新庄では“鶏”が主役なんです。

しかも、ただの鶏ではありません。もつ——つまり内臓です。

今回は、そのとりもつラーメン発祥の店として名高い「一茶庵 支店」を訪問してきましたので、その魅力を余すことなくお伝えします!

「とりもつラーメン」とは?その歴史をひもとく

さて、とりもつラーメンって一体どうやって生まれたのでしょうか?

実はこの誕生秘話がなんともユニークなんです。

新庄市を含む最上地方では、昔から農家で鶏を飼うことが多く、祝い事の際には鶏を一羽潰してモツ煮込みにして食べる習慣がありました。

ただし、これはごく一部の地域に限られた風習だったそうです。

そんな中、新庄市内のラーメン店で提供されていた鶏のモツ煮込みと、別々に提供していたラーメンを、常連のお客さんが勝手に一緒にして食べ始めたのがきっかけとなり、お店側がこれをメニュー化することを決めたというのが、とりもつラーメン誕生のストーリーなのです。

つまり、この革命的なラーメンは、お店の努力ではなく、常連さんの

常連さん
常連さん

おい、これ混ぜたらうまいんじゃね?

という大胆な発想から生まれたらしいのです(笑)。

まさに庶民の知恵が生んだ傑作ですね!

そして、どうやらこのラーメン店が今回訪問した「一茶庵 支店」とのことらしいです。

つまり同店は「とりもつラーメンが生まれた店」ということのようです!

ところで「一茶庵 本店」は?

本店は、元々はお蕎麦屋さんからスタート。

何と創業100年以上だったそうです!

ラーメン店に移行してからは王道の中華そばを提供していたとのこと。

しかし残念ながら数年前に閉店したそうです。

「とりもつ」って何が入ってるの?

豚骨ラーメン、塩ラーメン、味噌ラーメン…ラーメンの世界は奥が深いですが、「とりもつラーメン」というジャンルを聞いたことがある人は少ないかもしれません。

とりもつラーメンに使われるのは、豚や牛のような白モツ(小腸や大腸)ではなく、心臓・砂肝・キンカン(卵巣)などの赤モツと呼ばれる部位です。

レバーも入っているお店が多いですね。

これらの部位をじっくり煮込むことで、独特のコクと食感が生まれるんです。

砂肝のコリコリ感、ハツのプリプリ感、そしてキンカンのトロリとした味わい…

一つの丼の中で、鶏の様々な表情が楽しめるというわけです。

モツが苦手な方には少しハードルが高いかもしれません。

けど、このクセがたまらない!という熱狂的なファンも多いんですよ。

一茶庵 支店の魅力とは?

「一茶庵 支店」は1950年(昭和25年)創業の老舗であり、とりもつラーメン発祥の店として数十年前から有名です。

新庄駅からは徒歩13分ほど。

その味を求めて遠方からも多くのファンが訪れる人気店なんです。

店構えは決して派手ではありません。

むしろ、昭和の香りが色濃く残る、どこか懐かしい佇まい。

一見そんなに大きな店に見えないんですが、奥に座敷があってキャパシティはかなりあります。

混雑時には、「もつラーメン一つ、〇〇(自分の名前)です!」と、メニューと一緒に自分の姓を名乗って注文するのがお店のルールだとか。

同店の事前調査をしていたとき、これを知って驚きました。

僕は今まで数え切れないほどのラーメン店を訪問してきましたが、自分の名前を名乗って注文するお店なんて行ったことなかったからです💧

初めての来店で突然「田中さーん!」なんて呼ばれたら、ちょっとドキッとしますよね(笑)。

でもこれもまた、このお店の温かい雰囲気を作り出している要素の一つなんだとか。

ちなみに僕が同店を訪問した夕方ごろは、来店者も少なかったせいか、名前を聞かれることはなかったです。

いざ、実食!もつラーメンの味わい

さて、とりもつラーメンですが、「一茶庵 支店」のメニューでは「もつラーメン」と表記されています。

というわけで「もつラーメン」を注文。

待つこと数分。

さあ、お待ちかねの「もつラーメン」が登場です!

まず目に飛び込んでくるのは、琥珀色に輝く透き通ったスープ

ブワッと立ち上る鶏の香りが食欲を刺激します。

このビジュアル、めちゃくちゃそそられます!

スープを一口…

おお、これは!

クリアな見た目に違わぬキレの良い醤油味。

鶏の旨みがしっかりと溶け込んでいます。

あっさりしているのにコク深い、この絶妙なバランスがたまりません。

醤油のツンとした風味と、モツから染み出た独特の旨味が見事に融合しているんです。

麺は…これがまた独特!かん水が少なめで柳腰の仕上がり、うどんのような柔らかさの細麺です。

正直、初めて食べる人は「えっ、この柔らかさ?」と驚くかもしれません。

でもこれが不思議なことに、スープとの相性が抜群なんですよ。

ツルツルっと喉を通っていく感覚は、「ラーメン」というより「温かい冷麦」といった方がしっくりくるかも(笑)。

そして主役のモツ

砂肝の柔らかさやハツの臭みの無さなど、鮮度の良さが伝わってくる逸品です。

様々な部位が入っているので、食べるたびに違う食感と味わいが楽しめます。

このモツだけでも酒のつまみになりそうなクオリティです。

いや、マジでモツ煮込みとしてテイクアウトしたいレベルです。

モツのクセは確かに強めですが、それがこの柔らかい麺とあっさり醤油スープと合わさることで、なんとも言えない調和が生まれるんです。

最初は「これで大丈夫かな?」と思っても、食べ進めるうちに「あれ、やめられない…」となる、中毒性の高い一杯。

おすすめポイントとアクセス

一茶庵 支店のおすすめポイントをまとめると:

1.歴史と伝統:とりもつラーメン発祥の店という圧倒的なブランド力

2.絶妙なバランス:あっさりスープ、柔らか麺、コク深いモツの三位一体

3.アットホームな雰囲気:地元の人たちに愛され続ける温かい空気感

4.リーズナブルな価格:700円という良心的な価格設定(2025年訪問時)

アクセスは新庄駅から少し離れていますが、タクシーで5分程度、徒歩でも15分弱です。

住所は山形県新庄市下鉄砲町10-3。

車で訪れる場合は駐車場もありますので安心です。

まとめ:新庄を訪れたら絶対に外せない!

新庄市のソウルフード、とりもつラーメン

その元祖である「一茶庵 支店」は、地元の人たちはもちろん、遠方からのラーメンファンをも魅了し続ける名店です。

「愛をとりもつラーメン」というキャッチフレーズの通り、このラーメンには新庄の人々の温かさと食文化への愛情が詰まっています。

一口食べれば、常連さんの思いつきから始まったという誕生秘話も、納得の美味しさです。

新庄市では平成14年に「愛をとりもつラーメンの会」を結成し、この名物を全国に売り出す取り組みを続けています。

店によって麺やスープ、モツの煮方が違うので、食べ歩きも楽しいですよ!

山形県を訪れる際は、ぜひ新庄市まで足を伸ばして、このユニークなとりもつラーメンを味わってみてください。

最初は「なんだこの柔らか麺は?」と戸惑うかもしれませんが、食べ終わる頃には「また来たい!」と思わせる、そんな不思議な魅力を持った一杯です。

あっ、そうそう、混雑時は自分の名前を名乗るのをお忘れなく!

「もつラーメン一つ、〇〇です!」と元気よく注文すれば、あなたも「一茶庵 支店」の常連さんの仲間入りです(笑)。

新庄で人気のとりもつラーメン、おすすめですよ!

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