【富山一人旅】西町大喜 西町本店|富山ブラックの聖地を訪問!黒いスープの正体とは?【ラーメン】

西町大喜 西町本店 富山県

長野県出身の僕にとって富山県はお隣さま。

しかも富山には親戚が住んでいる。

だから子どもの頃は何度か富山へ行ったことがあります。

けど進学で上京して以来、富山へ足を運ぶことはありませんでした……。

今では東京からも新幹線一本で行けるようになったし、久しぶりに行ってみよう!🚄💨

というわけで一人旅を敢行。

富山城っす

旅の楽しみのひとつに「その土地でしか味わえないラーメン」があります。

今回僕が足を運んだのは、富山県富山市の中心地・西町にある「西町大喜 西町本店」

そう、富山ブラックの元祖といわれるお店です。

黒々としたスープを目の前にすると「これ、飲んでいいの?」と不安になるほどインパクト抜群。

ですが、一度口にするとクセになる不思議なラーメンなのです。

今回はその歴史や特徴、そして実際に食べた感想をユニークにレポートします。

富山ブラックラーメンとは?なぜ黒いの?

まずは「富山ブラックとは?」という話から。

戦後間もない頃、肉体労働者のために考案されたのがルーツです。

重労働を終えた人たちが汗をかいた体にしっかり塩分を補給できるよう、スープを濃口醤油で真っ黒に仕上げたのが始まりだといわれています。

つまり、あの黒さは「過剰な演出」ではなく「体を支える必然」

なぜ黒いのか?その答えはずばり、濃口醤油の量です。

普通の醤油ラーメンをイメージしていると「うわっ、しょっぱ!」とびっくりするかもしれません。

しかし、この濃さこそが富山ブラックの特徴であり、他の地域のラーメンにはないオンリーワンの魅力なのです。

ご飯と一緒に食べるのが定番スタイルとされるのも納得。

ご飯の白さラーメンの黒さ、このコントラストが富山ブラックの完成形です。

富山ブラックの特徴とは?

富山ブラックの特徴をまとめると、こんな感じです。

黒いスープ

とにかく真っ黒!

写真映えは抜群ですが、初見だと「墨汁…?」と錯覚するほど。

濃い味付け

しょっぱいです。

塩分補給を目的に作られた歴史を知ると納得。

胡椒がたっぷり

ピリリとした胡椒がアクセントになり、濃口醤油のしょっぱさを引き締めます。

シンプルな具材

チャーシュー、ネギ、メンマが基本。

ご飯に合うおかずラーメンといった立ち位置です。

観光客向けにマイルドになった派生版も多いですが、今回訪問した元祖「西町大喜」はガチ。

容赦なくしょっぱい。むしろそれが「本物を食べた!」という満足感につながります。

西町大喜 西町本店の歴史と存在感

「大喜」は1947年創業。

戦後の混乱期に、塩分とご飯のおかずになるラーメンを求めて人が集まったのが始まりです。

現在も「西町大喜 西町本店」は地元民だけでなく、全国からのラーメン好きが巡礼に訪れる聖地のひとつ。

外観は飾り気がなく、のれんにの文字が。

「元祖富山ブラック」の旗がなければラーメン屋だとは気づかないかも。

しかし暖簾をくぐった瞬間、「ここが富山ブラックの総本山か……」と自然に背筋が伸びます。

カウンターが左右両側にあり、互いに背中を向け合う、初めて見るタイプの店内レイアウト。

例えるなら銭湯みたいな感じ?

実際に食べてみた!富山ブラックの洗礼

ラーメンのメニューはもちろん?中華そば一択

注文したのは「中華そば 並」

配膳された瞬間、目に飛び込んでくる黒!黒!黒!

期待通りの黒さでした。

スープの中に沈む麺とチャーシューが、まるで夜の海に浮かぶ小舟のようです。

まずはスープをひと口。

……しょっぱい!

でもただの塩辛さではなく、醤油の旨みと深いコクがしっかり感じられます。

胡椒がピリリと効いていて、飲むたびに「お、クセになるな」と思わせる不思議な中毒性があります。

麺はやや太めで、スープをしっかり絡め取ります。

食感はモチモチというよりも、やや硬めで噛み応えがあるタイプ。

濃いスープに負けない存在感です。

チャーシューは分厚く、ライスに乗せて一緒にかき込むときっと最高

ただし今回はライスを注文せず……。

富山ブラックは「ラーメン単体で味わう」というより「ご飯のおかず」として完成するスタイルだと痛感しました。

観光客におすすめ?それとも上級者向け?

ここで正直な感想を。

富山ブラックは「おすすめ」と言いつつも、万人受けするラーメンではありません

あまりのしょっぱさに驚く人も多いはず。

でも、それこそが「富山ブラックとは何か?」を体感する醍醐味です。

B級グルメ的な位置づけではなく、むしろ「歴史を食べるラーメン」として一度は挑戦してほしい一杯。

観光客が食べるなら、ライス必須

ご飯があることでしょっぱさが中和され、「ああ、これが本来の食べ方なのね」と腑に落ちるのではないかと思います。

僕は今回、ライスを注文しなかったのが唯一の後悔!

まとめ:富山ブラックを体験するなら大喜へ!

富山ブラックの特徴は「なぜ黒いのか?」というシンプルな疑問に対する答えそのもの。

濃口醤油をたっぷり使った、肉体労働者のためのラーメン

西町大喜 西町本店はその歴史と伝統を今も守り続けています。

実は今回、連食で他の富山ブラックのお店でも食べました。

けどそのお店は「富山ブラック」のビジュアルとは裏腹に、スープの味はマイルド(色は黒いのですが…)。

確かに美味しいラーメンを食べる分には、それでいいのでしょう。

けど個人的な意見ですが、歴史的な観点から富山ブラックを食べるのであれば「しょっぱい」のが良くも悪くも必要なのだと思います(勝手なこと言ってごめんなさい)。

西町大喜へ初めて訪れた人は「しょっぱすぎる!」と驚くでしょう。

でも、それを乗り越えると見えてくる富山ブラックの真価。

ライスと一緒に食べれば、戦後の富山で愛された「おかずラーメン」の意味が理解できます。

ラーメン好きなら一度は訪れるべき聖地

観光がてら富山を訪れた際には、勇気を出して「黒い世界」へ飛び込んでみてください。

クセになってまた帰ってきたくなるかもしれませんよ。

富山市ガラス美術館で感じる、光と透明の世界

富山ブラックを堪能した後、腹ごなしに向かったのは「富山市ガラス美術館」

「西町大喜 西町本店」の近くにあり、世界的建築家・隈研吾さんが手がけた建物は、外観からすでにアートの香りが漂っています。

木材とガラスが組み合わさった独特のデザインは、近未来的なのにどこか温かみがあって不思議な居心地の良さです。

館内に入ると、光を透かしたガラス作品がずらり。

色鮮やかなものから、透明感を活かした繊細なものまで、「ガラスってこんなに表現豊かなんだ!」と驚かされます。

中でも印象的だったのは「グラス・アート・ガーデン」

これ、天井っす

アメリカの作家デイル・チフーリによる大規模なインスタレーションで、まるで異世界に迷い込んだかのような迫力。

富山ブラックの黒い世界から一転、キラキラした光の洪水に包まれて、脳内がリフレッシュされるような体験でした。

さらに、常設展示だけでなく企画展も充実しており、訪れるたびに新しい発見があります。

静かな空間でガラス作品を眺めていると、食べることばかり考えていた旅に「文化的なスパイス」が加わって、旅の満足度がぐんと上がりました。

まとめ

「西町大喜 西町本店」「富山市ガラス美術館」

一見まったく関係のなさそうな組み合わせですが、どちらも富山ならではの濃い体験。

黒と透明味覚と視覚のコントラストを楽しめるおすすめコースです。

富山を訪れるなら、ぜひ両方セットで体験してみてください。

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