【佐野一人旅】青竹手打ラーメン 日向屋|佐野ラーメンの聖地で1時間待ちの価値を体験!【栃木県】

日向屋 栃木県

以前、佐野ラーメンの超有名店「麺屋 ようすけ」に訪問したブログを掲載しました。

今回はその後に連食した、これまた超人気店「青竹手打ラーメン 日向屋」をレポートします。

「青竹手打ラーメン 日向屋」JR両毛線富田駅から徒歩30分ほど。

遠征者にはあまり便のいい立地ではありません。

「麺屋 ようすけ」から「日向屋」までは徒歩50分ほど。

麺旅くん
麺旅くん

よし、「ようすけ」から「日向屋」まで歩いてやる!

というわけで50分歩くことに。

ちなみにこの日の佐野市は35度の猛暑日。

「日向屋」へ到着した時は汗まみれでした💧

平日でも1時間待ちの人気店

平日の午後、「平日なら空いてるかも」という淡い期待を胸に日向屋へ向かいました。

日向屋は発券機で整理券を発行する仕組み。

整理券を受け取ったら店周辺で待っていてもいいですし、車で出かけてもオッケー(車で出かける場合は順番が来る頃に、店から携帯へ連絡が来ます)。

僕は店の隣のベンチに座って「まだかな〜」とぼんやり待っていました。

結局、僕の整理券番号が呼ばれたのは1時間後

平日でこんなに時間がかかるのですから、休日はもっとすごいんでしょうね…。

佐野ラーメンとは何者なのか?

「麺屋 ようすけ」訪問のときにも記しましたが、改めて佐野ラーメンについておさらいします。

佐野市といえば、ラーメンの激戦区として知られる栃木県屈指のグルメタウンです。

人口に対してラーメン店の数が喜多方市と一、二を争うほど多く、市内には200軒以上ものラーメン店がひしめき合っています。

佐野ラーメンの歴史は古く、大正5年頃(1916年)に洋食店で働いていた中国人コックが青竹で麺を打つ技法を伝えたのが始まりとされています。

その後、昭和5年(1930年)に「宝来軒」が誕生し、佐野ラーメンの礎が築かれました。

佐野ラーメンの三大特徴

佐野ラーメンには、他のご当地ラーメンにはない独特の魅力があります。

その特徴を大きく分けると以下の3つになります。

青竹打ちの手打ち麺

佐野ラーメン最大の特徴が、この「青竹打ち」です。

太い孟宗竹にまたがり、全身を弾ませるようにテンポよく麺を打っていく製法で、麺の中に細かな気泡が入り、適度な柔らかさとコシを併せ持つ独特の食感が生まれます。

手打ちならではの不揃いな太さも、佐野ラーメンの個性となっています。

透き通った澄んだスープ

豚骨や鶏ガラをベースに、じっくりと丁寧に煮込まれた透明度の高い醤油スープが基本です。

あっさりとしながらもコクがあり、「毎日食べても飽きない」ことを目指した味わいが特徴。

店によって鶏ガラメインだったり、豚骨メインだったりとバリエーションがありますが、どれも共通するのは「飲み干せる軽やかさ」です。

日本名水百選の水

佐野ラーメンの美味しさを語る上で欠かせないのが「水」です。

日本名水百選にも選ばれた出流原弁天池の湧水に代表される佐野の水は、クセがなくまろやかで、ラーメン作りに最適とされています。

実はこの水が重要すぎて、他の地域では同じ味が再現できないため、佐野ラーメンが全国チェーン展開しない理由の一つとも言われているんです。

日向屋さんの歴史と特徴

そんな佐野ラーメンの中でも「絶対に外せない人気店」として名高いのが、今回訪問した「青竹手打ラーメン 日向屋」です。

2008年9月にオープンした日向屋さんは、比較的新しいお店ながら、あっという間に佐野を代表する人気店へと成長しました。

店主の飯塚則明さんは、なんと小学生の頃から「将来の夢はラーメン屋」と公言し、夏休みの自由研究でラーメン店巡りをするほどの筋金入りのラーメン好き。

高校時代も帰宅途中に佐野市内のラーメン店を食べ歩き、修行時代も休日には佐野へ足を運んだというから、その情熱には脱帽です。

興味深いのは、店主がインタビューで「スープも麺も餃子も、全部レシピ言えますよ」と語っていること。

雑誌にも全て公開しているそうですが、「隠さないんです。この味が出せるなら、みんなやってますから」と自信たっぷり。

最終的には作る人の思い入れが味を決めるという哲学を持っているんですね。

かっこよすぎます。

日向屋の特徴は、鶏ガラベースで軽く動物系のコクを感じる上品なスープと、青竹手打ちならではの中太縮れ麺の絶妙なマリアージュ。

そして、お箸で簡単に切れるほど柔らかく、トロトロとした舌触りのチャーシューも大人気です。

いよいよ入店!そして感動の一杯へ

整理券番号が呼ばれようやく入店。

長かった…。

店内に入ると、カウンター席とテーブル席、小上がりが配置された、どこか懐かしい雰囲気の空間が広がっています。

店の右奥には青竹が置かれた製麺室があり、実際に麺を打っている様子が見えます。

これぞまさに「本物」の証!

メニューはシンプルで、ラーメン、チャーシュー麺、餃子、チャーシュー丼など。

迷わず基本の「ラーメン」をオーダーしました。

程なくして到着した一杯を見て、思わず見とれました。

なんと美しいスープでしょう!

本当に透き通っていて、丼の底まで見えるほどです。

チャーシュー、メンマ、刻みねぎというシンプルな具材が、まるで日本画のような繊細さで盛り付けられています。

そして、運命の一口。

麺の太さが異なるの、分かりますか?

麺をすすった瞬間、「ああ、これだ」と思いました。

適度なコシとモチモチ感、そして小麦の風味がしっかりと感じられる手打ち麺。

不揃いな太さが口の中で楽しいダンスを踊り、スープとの絡み具合も完璧です。

スープは期待通り、いや期待以上の美味しさでした。

透明なのに深い。

あっさりなのにコクがある。

この矛盾した表現こそが、佐野ラーメンの真髄なのかもしれません。

化学調味料の雑味が一切なく、素材の旨味だけで勝負している潔さが感じられます。

チャーシューは本当に柔らかく、箸を入れただけでホロリと崩れそうになります。

脂身と赤身のバランスが絶妙で、口の中でとろけていきます。

これは反則級の美味しさです。

気づけば、あっという間に完食していました。

連食だったにも関わらず、スープも最後の一滴まで飲み干し、深い満足感に包まれます。

おすすめポイントと攻略法

最後に、これから日向屋さんを訪れる方へのアドバイスをまとめておきます。

待ち時間対策が必須

平日でも1時間待ちは覚悟してください。

土日祝日はさらに混雑するでしょう。

整理券システムになっているので、車で待つことも、近くで時間を潰すこともできます。

先述の通り、外出する場合は携帯番号を登録すれば、順番が近づくと電話で知らせてくれるので便利です。

開店直後が狙い目

11時の開店時間に合わせて行くのが最も確実とのこと。

ただし、それでもすでに並んでいることが多いので、10時45分頃には到着しておきたいところ。

駐車場は余裕あり

店前に13台、路地を挟んだ北側に11台、さらに免鳥町交差点角にも駐車場があるので、車で行っても安心です。

まとめ:1時間待ちの価値は十分にあり!

正直に言います。

1時間は長いです。

でも、日向屋さんのラーメンは、その待ち時間を完全に忘れさせてくれる美味しさでした。

佐野ラーメンの特徴である「毎日食べても飽きない味」というコンセプトを、日向屋さんは完璧に体現しています。

派手さはないけれど、丁寧に作られた一杯には、作り手の真心が込められていることがはっきりと伝わってきます。

店主が「子どもが美味しいって言ってくれると、厨房でガッツポーズしてます」と語っていたエピソードを思い出すと、なんだかほっこりします。

こういう真摯な姿勢こそが、日向屋さんが佐野を代表する有名店として多くの人に愛される理由なのでしょう。

佐野市に来たら、ぜひ日向屋さんへ。

1時間待ちの価値は、間違いなくあります。

透き通ったスープと手打ち麺の魔法に、あなたもきっと虜になるはずです。

次回は土日に来て、さらなる混雑具合を体験してみたいと思います(笑)。

いや、でもやっぱり平日がいいかな…。

最後に「麺屋 ようすけ」との禁断の比較。

麺は「日向屋」

スープは「ようすけ」

あくまで個人的な感想です。

ごちそうさまでした!

店舗情報

・店名:青竹手打ラーメン 日向屋
・住所:栃木県佐野市免鳥町548-7
・営業時間:11:00~14:30 / 17:00~20:30(土日は11:00~16:30)
・定休日:水曜日
・駐車場:あり
・整理券システム:あり(車待ち・外出可能)

関東三大師「佐野厄除大師」で厄払い!歴史とご利益を体験

あ、左側に変なのがいる!

「佐野厄除大師」といえば、関東地方の方なら年末年始のテレビCMでご存知ですよね。

あの独特のメロディーが頭に残っている方も多いのではないでしょうか。

今回、佐野ラーメンを食べに来たついでに、せっかくなので参拝してきました!

1000年以上の歴史を持つお寺

右下に変なのがいる!

正式名称は「惣宗寺」といいますが、地元では「佐野厄除大師」の名前で親しまれています。

944年に藤原秀郷によって創建されたという、1000年以上の歴史を持つお寺です。

関東三大師の一つに数えられ、厄除けや方位除けのご利益があることで有名。毎年お正月には数十万人が参拝に訪れる人気スポットなんです。

予約不要で気軽に参拝できる

真ん中右側に変なのがいる!

佐野厄除大師の良いところは、予約なしでふらっと立ち寄れること!

思い立ったときに厄除けのご祈祷を受けられます。

平日の午後に訪れましたが、混雑もなく、本堂でゆっくりとお参りできました。

受付で申し込めば、待ち時間もほとんどなくご祈祷していただけます。

お坊さんのお経の声が響き渡り、心が洗われるような気持ちになりました。

境内には徳川家康とも縁が深い東照宮もあり、歴史好きの方も楽しめます。

ラーメンとセットで楽しもう

JR佐野駅から徒歩15分ほどの場所にあり、周辺には佐野ラーメンの名店が点在しています。

厄除けのご利益をいただいた後に、美味しいラーメンで締めくくる。

これが佐野の完璧な観光コースです!

まとめ

あ、正体はお前か!佐野市のゆるキャラかな?

佐野厄除大師は、気軽に立ち寄れて心がすっきりするパワースポット。

厄年の方はもちろん、そうでない方も、新しいスタートを切りたいときにおすすめです。

佐野ラーメンとセットで、ぜひ訪れてみてください!

基本情報

・寺院名:佐野厄除大師(惣宗寺)
・住所:栃木県佐野市金井上町2233
・アクセス:東武佐野線「佐野市駅」から徒歩約15分
・駐車場:あり(無料)
・ご祈祷:予約不要

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