ブログの構成上「一人旅」などと記しておりますが、今回は嘘です。
長野市は僕の生まれ故郷なので、帰省ついでに訪問。
長野って海無し県だから、食べ物関係が弱いんです。
そんな長野の数少ない名産物の一つに「味噌」があります。
しかし「信州味噌ラーメン店」ってあまり目にしないんですよ。
なぜなんだろう?
というわけで僕の密かな野望は、長野の「信州味噌ラーメン」を全国に広めること。
どうやったらいいんだろうね…。
今回は数少ない「信州味噌ラーメン」のお店、「らぁめん みそ家」をご案内します。
長野駅の善光寺口を出てすぐ。

なぜ長野は味噌が盛んなのか?
長野と味噌の深いつながりは、実は「地理」と「気候」にあります。
長野県は山に囲まれた内陸性気候で、寒暖差が大きく湿度も低め。
この気候は、発酵食品である味噌の熟成にとって理想的な環境です。
さらに、清らかな水と良質な大豆が手に入る土地柄で、昔から家庭ごとに味噌を仕込む“手前味噌文化”が根付いていました。
そのため、信州は「日本三大味噌」のひとつ「信州味噌」の名産地として知られるようになり、味噌はラーメンや料理だけでなく、長野の暮らしそのものに深く根を下ろしているのです。
味噌ラーメンが主役の店、それが「らぁめん みそ家」

店名に“みそ”を掲げるだけあって、メニューは味噌ラーメン一択。
スタンダードな「味噌らぁめん」を注文し、数分で着丼。
まず、スープの表面にはほのかな油膜が広がり、湯気とともに味噌の香ばしさが立ちのぼります。
ひと口すすれば…「ああ、これは“地元の味”だ」と思わず頷いてしまいました。
信州味噌特有のまろやかな塩味と深いコク。
それを鶏ガラベースのスープがしっかりと受け止め、味噌の風味を引き立てます。

自家製の中太ちぢれ麺がスープによく絡み、シャキシャキのもやし、ネギ、ひき肉が絶妙なアクセントに。
見た目はシンプルだが、一杯に宿る丁寧な仕事が伝わってきます。
「らぁめん みそ家」の店舗情報

◾️住所:長野県長野市南長野末広町1362
◾️アクセス:長野駅から64m
◾️営業時間:11:00〜00:00
◾️席数:13席(カウンター席のみ)
◾️駐車場:無
まとめ
「らぁめん みそ家」の味噌ラーメンは、派手な個性ではなく、じんわりと心に染み入るような一杯です。
信州味噌の魅力を最大限に引き出しながらも、どこか家庭的な優しさを感じる味わいは、あなたの旅の疲れを癒してくれるでしょう。
長野に訪れた際は、蕎麦やおやきだけでなく、ぜひ“信州味噌ラーメン”という選択肢を加えてみてはいかがでしょうか。
きっと、新たな長野の魅力を感じられるはずです。
一生に一度は善光寺詣り
長野県は全国屈指の観光地が多数あります。
けど長野市ってあまり観光地がないんですよ。
長野県各地に散らばる観光地へ移動するためのハブ的な役割。
そんな長野市ですが、数少ない観光地の一つに善光寺があります。
長野駅、そして「みそ家」から表参道を歩いて30分ほど。

善光寺は、約1,400年の歴史を持つ日本有数の古刹で、宗派に関係なく誰でも受け入れる「無宗派の寺院」として知られています。
その懐の深さから「一生に一度は善光寺詣り」と言われるほど、全国から参拝者が訪れています。
境内に入ると、国宝にも指定された荘厳な本堂が旅人を迎えてくれます。
本堂内で体験できる「お戒壇巡り」は、真っ暗な回廊を手探りで進むという珍しい参拝方法。
自分の内面と向き合うような、静かで深い時間が流れます。

門前町には、老舗のそば店やおやき、味噌ソフトクリームなど信州の味覚も豊富で、観光と食の両方が楽しめます。
お土産屋やカフェも点在し、のんびり散策するだけでも心がほぐれていきます。
僕にとってこの善光寺参拝は、人生の中の“立ち止まる時間”。
喧騒から離れ、深呼吸しながら歩く境内は、まるで心を洗い流してくれるようです。
ラーメンでお腹を満たし、善光寺で心を整える。
そんな旅のバランスも、長野ならではの魅力かもしれません。


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