京都に来たとき、僕が必ず足を運ぶ場所があります。
それが「一乗寺」。
京都市左京区に位置し、細い路地や昔ながらの商店街の中に、全国からラーメン好きが集まる有名店がひしめきます。
東京でいう高田馬場、大阪でいう天神橋筋六丁目…そんな「京都のラーメン激戦区」が、この一乗寺なのです。
今回の訪問の目的は――「麺屋 極鶏(ごっけい)」。
10年以上前「京都で一番人気のラーメン屋はどこだろう」と検索して見つけたのがここ。
唯一無二の超濃厚肉濁鶏白湯スープはレンゲが立つほど。
全国のラーメンファンから「スープじゃなくて、もはやペースト」と呼ばれるほどの濃厚さで知られています。
電車と徒歩で向かう旅路
京都駅から電車で北へ向かい、一乗寺の駅で降りて徒歩10分ほど。
住宅街を抜けると、行列が見えてきました。
間違いなく極鶏です。
外観は黒を基調にした渋いデザイン。
暖簾には大きく「極鶏」の文字。
平日昼前にもかかわらず、すでに十数人が並んでいました。

店内の空気感と券売機
店内はカウンター席のみ。
厨房との距離が近く、鶏の香りが一気に押し寄せてきます。
券売機を見ると、看板の「鶏だく」を筆頭に、辛味の効いた「赤だく」、黒胡椒が効いた「黒だく」、魚介風味を加えた「魚だく」が並びます。
今回は迷わず、王道メニュー「鶏だく」を選択!

※メニューおよび価格は訪問当時のものです
極み鶏スープの衝撃
着丼してまず驚くのは、そのスープの粘度。
レンゲを立てても倒れない、まるでポタージュのような濃厚さ。
色は淡いベージュで、鶏白湯の極致といえる見た目です!

一口すすると…鶏の旨味が舌を覆い、喉へと流れ込みます。
脂っこさや臭みは皆無。
骨から抽出したゼラチン質と旨味が、まるでシルクのような舌触りを生み出しています。
これはもう、スープではなく“鶏のエキスそのもの”です!
麺とスープの一体感
麺は中太ストレート。
濃厚スープをしっかり持ち上げ、口の中で絡みつきます。
すすった瞬間、麺とスープが一体化し、まるでソースパスタのような食感になります。
濃厚なのに飽きがこないのは、適度な塩味と絶妙な温度管理のおかげでしょう。
トッピングのチャーシューは、肩ロースを低温調理したもの。
柔らかくジューシーで、スープの存在感を邪魔しません。
食後の感想と再訪の誓い
極鶏の一杯は、まさに“鶏の極致”。
一般的なラーメンのカテゴリから一歩踏み出し、料理としての完成度を極めた作品だと感じました。
観光で京都に来た人は、訪れる価値があります。

食後は近くの一乗寺下がも商店街をぶらぶら散策。
昔ながらの八百屋や和菓子店、古本屋が並び、京都のローカルな空気を感じられます。
まとめ
・麺屋 極鶏 一乗寺本店は、京都のラーメン激戦区・一乗寺にある超濃厚鶏白湯の名店。
・超濃厚スープは、レンゲが立つほどの粘度と鶏の旨味が凝縮された唯一無二のスープ。
・京都観光とセットで楽しめます。
京都で一杯だけラーメンを選ぶなら、僕は迷わずここを推します。
極鶏のスープに沈む瞬間、それは“鶏の海”に溺れる贅沢な時間です。
貴船神社|水の神様が宿るパワースポット

「麺屋 極鶏」と同じ京都市左京区にある貴船神社は、水の神様・高龗神(たかおかみのかみ)を祀る古社です。
「一条寺」からは電車とバスまたは徒歩で移動し、1時間弱のところ。
鞍馬の山あいにひっそりと佇みます。
創建はおよそ1300年前ともいわれ、縁結びや雨乞いのご利益で古くから信仰を集めてきました。

境内へ続く参道は、赤い春日灯籠が整然と並び、四季折々の美しさを楽しめます。
新緑や紅葉の時期、そして特に夜間のライトアップは幻想的で、写真映えするスポットとしても人気です。

見どころは本宮・結社・奥宮の三社めぐり。
本宮では水占いの御神籤(みくじ)が名物で、境内の清らかな水に浸すと文字が浮かび上がります。
結社は縁結びの神様として、恋愛成就を願う参拝者で賑わい、奥宮は古代の社殿跡に建てられた神秘的な空間です。
夏は川床料理、冬は雪景色と、季節ごとの魅力も見逃せません。
一条寺へいらした方は、ぜひ訪れてみてください。


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