尾道は僕の母の生まれ故郷であります。
子供の頃、母の実家を訪れた際は、大きな生牡蠣をたくさん食べさせていただいた思い出が……。
けど当時はラーメンのイメージはなかったな〜。
それが今の尾道は「尾道ラーメン」で全国的に有名です。
尾道ってそれほど大きくない、素朴な街なのですが、あちこちにラーメン屋があるんですよ!
そんなわけで今回は尾道ラーメンの歴史や特徴、そして尾道ラーメンの名店として知られる「尾道ラーメン 丸ぼし」の訪問記をお送りします!
尾道の街とラーメンの不思議な関係
広島県尾道市といえば、坂道と文学、そして瀬戸内海の美しい景色で有名です。
けど今では“尾道ラーメンの本場”として多くのラーメンファンに知られています。
尾道ラーメンが広く知られるようになったのは戦後のこと。
昭和20年代後半、屋台から始まった「朱華園(しゅうかえん)」というお店が発祥とされています。
鶏ガラをベースにしたスープに、小魚(いりこ)の出汁を合わせ、さらに背脂を浮かせるというスタイルが尾道ラーメンの特徴。
これが口コミや雑誌で取り上げられるようになり、全国的に“ご当地ラーメン”として知られるようになりました。
いまでは観光ガイドにも必ず登場するご当地グルメ。
映画やドラマの舞台にもなる尾道の街と相まって、ラーメンファンが全国から集まる“聖地”になっています。
尾道ラーメンの特徴
改めて「尾道ラーメン」の特徴を整理してみましょう。
- スープ:鶏ガラや小魚の出汁をベースにした、あっさりだけど奥深い醤油味。
- 背脂:ぷかぷか浮かぶ背脂のミンチ。見た目はこってりですが、意外にしつこくない。
- 麺:やや平打ちのストレート麺。スープとの絡みが抜群。
この三拍子がそろうと「あぁ、本場の尾道ラーメン食べてるなぁ」と思わせてくれます。

「丸ぼし」という人気店
そんな尾道の街で今回訪れたのは「尾道ラーメン 丸ぼし」。
尾道駅南口から徒歩15分ほどのところ。
観光客はもちろん、地元の人からも人気を集める名店です。
お昼時ともなれば行列必至。
僕が訪れた日も、平日なのに数組待ち。
尾道ラーメン恐るべし。
丸ぼしの特徴は、伝統的な尾道ラーメンのスタイルを守りながらも、スープのキレと旨味が際立っているところ。
鶏ガラと小魚の風味がしっかり効いていて、背脂の甘みとのバランスが絶妙です。
「本場の味ってこういうことか!」と、ひと口で納得させられる美味しさです。
いざ、ノーマルな「尾道ラーメン」を注文!

メニューには尾道ねぎラーメンやチャーシュー麺もありましたが、ここはあえてシンプルに「尾道ラーメン」を注文。

運ばれてきた丼を見て、まず目に入るのはキラキラ輝く背脂。
スープをひと口すすると、醤油の香ばしさの奥からじんわりと小魚の風味が広がります。
そこに背脂のコクが重なり、口の中で見事なハーモニーを奏でるのです。
麺は中細の平打ち麺。

するりと入ってくる食感が心地よく、スープをしっかりと持ち上げます。
チャーシューは厚みがありながらホロホロと柔らかく、スープに浸すとさらに旨味が増していきます。
「美味しい…」
気づけば夢中で箸を進め、あっという間にスープまで飲み干していました。
丸ぼしをおすすめする理由

尾道市内には数多くの尾道ラーメンの名店があります。
そのなかでも「丸ぼし」をおすすめしたい理由は、安定感です。
観光客が多く訪れる人気店にもかかわらず、スープの味がブレない。
しっかりとした本場の味わいを楽しめます。

さらにお店の雰囲気も明るく、初めて訪れる人でも入りやすいのが嬉しいポイント。
僕のように一人旅で立ち寄っても居心地の悪さはありませんでした。
まとめ

尾道の街は文学や映画の舞台になるほど独特の空気をまとっていますが、その魅力をラーメンがしっかりと支えていると感じました。
「丸ぼし」の一杯は、尾道ラーメンの歴史と特徴をぎゅっと詰め込んだ、まさに本場の味。
観光で尾道を訪れる方にはぜひおすすめしたい人気店です。
坂道を歩いて疲れたら、背脂の浮かぶ一杯でエネルギーをチャージ。
尾道ラーメンの名店「丸ぼし」は、旅の思い出をさらに美味しくしてくれることでしょう。
【尾道観光】坂の町を見下ろす絶景|千光寺を歩く一人旅
尾道へ来たなら尾道ラーメンを食べるだけでなく、せっかくなら観光も楽しみたいですよね。
僕が訪れたのは、尾道を代表する名所「千光寺(せんこうじ)」です。

千光寺とは?
千光寺は西国三十三所のひとつとして知られる真言宗のお寺。
806年に弘法大師(空海)が開いたと伝えられていて、尾道の歴史と文化を語る上で欠かせない存在です。
境内には「玉の岩」や「三重塔」など見どころが多く、尾道水道や瀬戸内海を一望できる絶景スポットとしても有名です。

ロープウェイで空中散歩
尾道といえば坂道の多い街ですが、千光寺へはロープウェイでアクセス可能。
9:00から運行開始なので、混むのが苦手な方はお早めに。
僕も片道だけ利用しましたが、海と街並みが眼下に広がる景色はまさに空中散歩。
約3分の短い時間ですが、旅のテンションが一気に上がります。

境内の雰囲気
千光寺に到着すると、山の斜面に広がる独特の境内が印象的。
石段を登るたびに見える景色が変わり、振り返ると尾道の街と海が一望できます。
今回は朝一番に訪問したのですが、夕暮れ時はオレンジ色に染まる瀬戸内海と街並みが幻想的。
カメラを構える人が多いのも納得です。

尾道ラーメン旅と合わせておすすめ

尾道観光といえば、ラーメンと千光寺。
この二つをセットで巡ると“尾道らしさ”を存分に体感できます。
ラーメンでお腹を満たし、千光寺で心を落ち着ける。
この流れ、個人的にとてもおすすめです。
尾道一人旅おまけ
尾道へ行くことを、長野に住む尾道出身の母へメールしたら(母は今だにガラケーなのでLINE不可😅)

朝 少し早起きし 瀬戸内海の景色は 個人的な気持ち すばらしい と 思います😃
との返信でした。
(※絵文字含め、原文そのまま。なぜか無駄にスペースが入るのが、この年代の特徴www)
そんなわけで少し早起きし、瀬戸内海の日の出を撮影。

たまには親の言うことを聞くと、いいことがあるかもしれませんね!
この景色が、尾道を離れて50年以上たった母にとっての「青春時代の風景」だと思うと、少し胸が熱くなりました☀️


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