都内のあちこちにある「喜多方ラーメン 坂内」。
有名なチェーン店でございます。
そして坂内の味が好きな人は「本店の味はどうなんだろう」と思うハズ。
僕もずっと気になっていました。
「本店の味はどうなんだろう…」
というわけで行ってまいりました、喜多方へ!
本物の一杯に出会う朝
福島県・喜多方市。
「ラーメンのまち」として知られるこの町に、朝7時から行列ができる一軒の店があります。
それが、坂内食堂 本店。

早朝から漂うラーメンの香り
訪れたのは平日の朝6時45分。
すでに店前には10人ほどの行列。
朝7時の開店と同時に、ゆっくりと店内に吸い込まれていきます。
建物は年季の入った和風の店構え。
昭和の香りが漂い、どこか懐かしい気持ちになります。

注文したのは、「大盛りネギチャーシュー」
着席してすぐに「大盛りネギチャーシュー」を注文。
都内のチェーン店でいつも食べるラーメンと同じ。
出てきたのは、黄金色に輝くスープと平打ちちぢれ麺、たっぷりのチャーシュー。
一口すすると「ん、これは…」と心の声が漏れました。
チェーン店よりも強いコクを感じたからです。
・スープ
驚くほど透き通っていて、あっさり。
でも鶏と豚の旨味がじんわり広がる、芯のあるスープです。
塩味が控えめで、飲み干せるほどのバランス。
・麺
地元製麺所の多加水平打ち麺。
つるつる・もちもちの食感で、スープとの絡みも抜群。
・チャーシュー
薄切りで脂身少なめ。
しっとり柔らかく、ラーメン全体の調和を邪魔しない絶妙な存在感。
坂内はチェーン店も十分美味しいですが、本店は「喜多方の空気」までスープに溶け込んでいるような奥行きがあります。
旅先で味わう「ご当地感」も含めて、やはり別格です。

坂内食堂 情報
・住所:福島県喜多方市細田7230
・営業時間:7:00〜17:00(不定休)
・駐車場:第1〜第3駐車場あり
・行列:朝7時前の訪問がベスト
本物の喜多方ラーメンを心に刻む
坂内食堂の一杯は、「派手さ」や「流行り」とは無縁。
でも、素材と技術と町の空気が織りなす、唯一無二のラーメンでした。
チェーン店しか知らなかった人ほど、ぜひ一度「原点の坂内」を味わってほしい。
その優しいスープは、体だけでなく、心まで温めてくれます。

近隣の観光地:鶴ヶ城
福島県会津若松市にそびえる鶴ヶ城(つるがじょう)は、会津藩の拠点として名を馳せた名城です。
特徴的な赤瓦の天守閣が空に映え、まるで空を舞う鶴のような優雅さ。
周囲の堀や石垣も美しく、訪れるたびにその威風堂々たる姿に心を奪われます。

元々は14世紀に築かれた城ですが、長い歴史のなかで何度も改築。
現在の五層の天守は明治初期に取り壊され、昭和40年代(1965年)にレンガ鉄筋コンクリート造で再建されました。
そのため外観は当時の姿を再現しつつ、内部は近代的な資料館となっております。
会津藩の生活文化や戊辰戦争の様子、白虎隊の悲劇などを分かりやすく学べます。
戊辰戦争では会津藩が幕府側として激しく抵抗し、最後まで守り抜いた歴史があります。
現地には「ならぬことはならぬものです」という有名な藩訓が残されているほか、資料館には実物資料やパネルで当時の緊迫した状況が伝わってきます。

鶴ヶ城は、ただ見て美しいだけではなく、“会津の心”を肌で感じられるスポットです。
戦乱をくぐり抜けた城壁、そこに流れる静かな時間……
ラーメンでお腹を満たした後の旅に、さらに彩りを加えるには十分な趣があります。
国内でも数少ない赤瓦の名城を備えた鶴ヶ城。
歴史と自然、そして心の旅が交差するこの場所で、あなたも会津の風を感じてみませんか?


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