福岡でラーメンを食べ歩くなら、やはり一度は訪ねておきたい老舗があります。
今回訪れたのは、福岡市中央区大名にある「元祖赤のれん 節ちゃんラーメン 天神本店」です。
天神駅から歩いて数分。
福岡を代表する繁華街のど真ん中にあります。
しかも、ただの人気ラーメン店ではありません。
創業は昭和21年(1946年)。
現在の博多ラーメンにつながる、豚骨スープと平打ち細麺のスタイルを生み出した源流のひとつとされています。
つまり今回の一杯。
単なる「福岡で豚骨ラーメンを食べました」ではありません。
ちょっと大げさに言えば、博多ラーメンの歴史を食べに行きます。
昭和21年創業。博多ラーメンの源流「赤のれん」
元祖赤のれんの歴史は、戦後間もない福岡までさかのぼります。
創業者の津田茂氏は、現在の「博龍軒」の創業者・山平進氏とともに、白濁した豚骨スープと平打ち細麺を組み合わせたラーメンを作ったとされています。

これが、現在につながる博多ラーメンの原型のひとつです。
「赤のれん」という店名にも面白い話があります。
箱崎で営業していた当時、白い暖簾が店内の電球に照らされて赤く見えたことから、近くの九州大学の学生たちが「赤のれん」と呼ぶようになったと伝えられています。
現在は大名に店舗を構えています。
天神駅から徒歩3分ほど。
食べログの「ラーメン WEST 百名店」に2023年から2025年まで選出されている人気店です。
80年近い歴史を持ちながら、今なお天神の第一線。
なかなかすごいラーメン屋さんです。
平日昼過ぎに天神本店へ
訪問したのは平日の昼過ぎです。
ランチタイムのピークを少し外して向かいました。
天神西通りから少し入ったところに店があります。

「元祖 赤のれん」と大きく書かれた看板。
そして店名通りの赤い暖簾。
最近のラーメン店に多い、カフェのような外観とは方向性がまったく違います。
「うちは昔からラーメン屋です」
そんな雰囲気があっていいですね。

店内にはカウンター席だけでなくテーブル席もあり、全部で50席ほどあります。ラーメン専門店というより、昔ながらの食堂に近い雰囲気です。
メニューもラーメンだけではありません。

チャンポン、皿うどん、焼きめし、餃子、各種定食など、かなり豊富です。
ラーメンを食べに来たのに、皿うどんが気になります。
こういう店は危険です。

茶褐色の豚骨醤油スープと極細平打ち麺
今回は、もちろん看板メニューのラーメンをいただきます。

運ばれてきた一杯を見て、まず印象に残るのがスープの色です。
一般的な博多豚骨ラーメンを想像すると、もっと白っぽいスープを思い浮かべる人が多いでしょう。
ところが赤のれんは、かなり茶褐色。

豚骨スープに醤油が効いた、豚骨醤油系の味わいが特徴です。
豚骨のコクはしっかりあります。
しかし、ただ濃厚なだけではありません。
醤油の風味が加わることで味に輪郭があり、スープを飲んだ後にも旨味が残ります。
そして赤のれん最大の特徴ともいえるのが麺です。

博多ラーメンと聞けば、丸い極細ストレート麺を想像します。
赤のれんは違います。
使われているのは、極細の平打ち麺。
これがスープをよく拾います。
細いのに平たい。
現在の博多ラーメンから見ると少し珍しい麺ですが、むしろこちらが古いスタイルというのが面白いところです。
ラーメンを食べながら博多ラーメンの歴史まで分かってしまいます。
麺旅的には、かなりポイントが高いです。

天神で「博多ラーメンの歴史」を食べる
福岡には豚骨ラーメンの名店が数え切れないほどあります。
濃厚系もあれば、あっさり系もあります。
長浜ラーメンもあれば、久留米系もあります。
その中で「元祖赤のれん 節ちゃんラーメン 天神本店」が面白いのは、現在の博多ラーメンにつながる歴史そのものを味わえることです。
茶褐色の豚骨醤油スープ。
極細の平打ち麺。
そして昭和21年から続く赤い暖簾。
福岡でラーメンを何軒も食べ歩くなら、最新の人気店だけでなく、こうした老舗を一軒入れてみると面白いと思います。
天神駅からも近いので、福岡観光の途中にも立ち寄りやすい店です。
博多ラーメンはどこから来たのか。
そんなことを少し考えながら麺をすすってみる。
それもまた、福岡でのラーメン旅の楽しみ方ではないでしょうか。
ごちそうさまでした。

店舗情報
- 店名:元祖赤のれん 節ちゃんラーメン 天神本店
- 住所:福岡県福岡市中央区大名2-6-4
- 電話番号:0942-33-6440
- 営業時間:11:00 – 21:00
- 定休日:火曜日
- 席数:50席
- 交通手段:福岡市地下鉄空港線天神駅 徒歩3分


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