歳を取るにつれて桜が好きになってきました🌸
人生の折り返し地点を過ぎた今、満開から散るまでの桜の一瞬の美しさ、そして儚さが、人生と重なり合うからでしょう。
「あと何回、桜が見れるかな」なんて思うようになった今日この頃。
どうせなら「桜の名所」と呼ばれるところで見てみたいものです。
というわけで天下の桜の名所、青森県の弘前城へ桜を見に行ってまいりました。
もちろんラーメンも食べてきましたよ!
青森県「たかはし中華そば店」──煮干しの香りに誘われて
弘前駅から奥羽本線に乗って5分ほどで撫牛子(ないじょうし)駅に到着。
ここから徒歩5分くらいのところに地元民に愛される老舗ラーメン店「たかはし中華そば店」があります。
今回は、青森ラーメンの代名詞とも言える“煮干しラーメン”の魅力を体感すべく、足を運びました。

入り口から漂う、煮干しの芳醇な香り
お店に近づくにつれて、なんとも食欲をそそる煮干しの香りが……。
引き戸を開けると、昔ながらの食堂風の店内にテーブル席とカウンターが並び、多くのお客さんで賑わっていました。
平日ではありましたが、中では10人くらいの待ち。
券売機では迷わず「チャーシューメン大盛り」をオーダーします。
一口で広がる、力強くも繊細な”にぼし”の旨味

運ばれてきた丼は、琥珀色のスープに中太ストレート麺が沈む、どこか懐かしいビジュアル。
レンゲですくって一口……濃厚だけどエグみのない、奥行きのある煮干しの出汁。
動物系スープとの絶妙なブレンドで、深みとコクを兼ね備えながらも、すっと引いていく後味の軽さ。
自家製麺は加水率高めのモチモチ食感。
スープとの絡みも抜群で、夢中ですする手が止まりません。
トッピングのチャーシューやメンマも主張しすぎず、スープの味を引き立てる名脇役です。
なぜ青森に煮干しラーメンが多いのか?
青森県は、実は全国屈指の煮干し(片口イワシ)水揚げ量を誇る漁業県。
特に八戸港や深浦などでは、昔から煮干しの生産が盛んでした。
寒冷地ゆえに脂が少なく旨味が凝縮された青森産の煮干しは、ラーメンスープに最適。
また、寒い地域ならではの「体の芯から温まるラーメン文化」が発展しました。
そこに安価で手に入る煮干しを活かしたスープが組み合わさって、独自の“青森煮干しラーメン文化”が根付いたと言われています。
地元の人に愛され、県外からもファン続出
「たかはし中華そば店」は、まさにその文化を体現する一杯を提供してくれる名店。
観光客だけでなく、近隣のビジネスマンや家族連れなど、幅広い層が訪れるのも納得の味です。
青森を訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。
体の奥から温まる、やさしく力強い一杯が待っています。
そして弘前城訪問
遠方の桜の名所を訪れるのは、ちょっとしたギャンブル。
遅くとも一ヶ月前にはホテルを予約するのですが、その予約した宿泊日と桜の満開が重なるかどうかは、運次第だからです。
今回の訪問は4月中旬すぎ。
弘前城の桜は若干散り始め。
けど見事な桜でした。

まさに”日本一”の絶景だった
弘前公園の外を歩いていると、公園を取り囲むお堀はまるで桜の海。
そして公園内はソメイヨシノを中心に約2,600本の桜が咲き誇り、青空とのコントラストがまさに絶景でした。
中でも印象的だったのは、弘前城の天守と桜を一緒に収められるスポット。

風に舞う花びら、堀に映る桜、そしてバックに残雪の岩木山…これぞ“日本の春”。
東北の春は少し遅いけれど、その分、心に残る華やかさがあります。



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